聴覚障害とは
耳が聞こえないと一言でいっても、
まったく聞こえなかったり、音を大きくすれば聞こえたり、
大きくしても聞き取れなかったりと症状は様々です。
左耳が難聴で右耳が全聾(まったく聞こえないこと)の立場から、
聴覚障害についてご紹介していきます。
難聴の種類
難聴の種類は大きく分けて
伝音性難聴
と
感音性難聴
、
伝音性難聴と感音性難聴の合わさった
混合性難聴
の3種類があります。
損傷を受けている場所によって聴こえ方は様々です。
伝音性難聴
感音性難聴
障害箇所
外耳、中耳など
音を伝える器官
内耳、聴神経など
音を感じる器官
治療法
音を聞く神経には異常がないため、外科的治療の可能性がある
原因不明のことが多く、治療は難しい
補聴器との相性
音を大きくすれば聞き取れる事が多く、効果が期待できる
音を大きくしても音がぼやけたままなので、効果があまり期待できない
感音性難聴と高音
感音性難聴は
高音
の聴力が低いことが多いです。
人の話し声というのは
高音域
が多いため、会話に支障が生じます。
聞き取りやすい
低音域
は生活雑音が多く、雑音の中での会話は特に困難となります。
また、子音と母音からなる言葉は
子音が高音域
、
母音が低音域
のため
例えば「さ(=sa)」という言葉であれば「あ(=a)」と聞こえてきます。
そのため、初めて聞く
固有名詞
の聞き取りは難しく、
「佐藤さん」なのか「加藤さん」なのかわからないといったことが多々あります。
聴覚障害の認定
聴覚障害の程度はdB(デシベル)という音の単位を基準とします。
この値が大きいほど聞こえが悪くなります。
健聴者は
20dB以下
で、
90dB以上
はほとんど聞こえない状態です。
日本で障害者手帳が交付される基準は一番低い6級でも
1.両耳の聴力レベルが
70dB以上
(40cm以上の距離で発声された会話を理解出来ない)
2.一方の耳の聴力レベルが
90dB以上
、もう一方の聴力レベルが
50dB以上
となります。
交付を受けている聴覚障害者は全国で約36万人と言われていますが、
欧米の判定基準である
40dB以上
の難聴者を含めると約600万人と言われています。
その約75%が加齢による
老人性難聴
です。
私の場合は
左耳が90dB以上、右耳が45dB
なので、
国内の基準では福祉の対象外になります。
判定基準で以下の区別をしないのを疑問に思っています。
・伝音性難聴と感音性難聴
・若年者と高齢者
伝音性難聴と感音性難聴では補聴器による効果の差があり、
伝音性難聴の50dBと感音性難聴の50dBでは聞こえる大きさは同じでも
聞き取れる明瞭度は違います。
また、若いうちは特に学校や仕事で聞き取りの必要な場面が多く、
同世代が健聴者である中でのハンディは大きいと実感しています。
聴覚障害に関する情報を順次まとめていきます。
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